■ 多種多様な部分入れ歯
■ 入れ歯を直す
■ 歯の残り方
■ 義歯食事
■ 食事の工夫
■ 義歯食レシピ
■ おいしく食べるためのひと工夫

 今まで食べにくいと敬遠していた食材も、ちょっと手を加えるだけで義歯でもおいしく食べられます。食べられないと諦める前にまずはお試し下さい!

■ ころころステーキ
 固くて歯がたたないステーキは、パイナップルに含まれる蛋白質分解酵素を利用して肉を柔らかくします。

  1. パイナップルをジューサーミキサーにかける
  2. 液状にしたパイナップルに、肉を30分ほどつけ込む
  3. 汁気をきってから焼く

    ☆ その他、蛋白質分解酵素を含むものとして、パパイヤ・いちじく・しょうがなどがあります。
    また、コーラに同じようにつけ込んでから焼いても柔らかくなります。

■ とんかつ
 肉厚のとんかつは、薄切り肉を重ねてフライにすると食べやすくなります。

  1. まず、薄切りの豚肉を筋切りする
  2. 筋切りした肉に小麦粉をまぶし、3〜4枚重ねて軽く押さえる
  3. 重ねた肉に溶き卵、パン粉の順につけてあげる


  4. ☆ 薄切り肉を重ねると、切り身1枚よりもずっと柔らかくなり、見た目も普通のとんかつと変わりません。つけあわせのキャベツは生の千切りは食べにくいので、少し大きめに切ってゆでたものを添えるといいでしょう。
■ こんにゃく・かまぼこ
 凹凸を作って噛み出すきっかけを作ると食べやすくなります。

  1. 3@くらいの厚さに切る
  2. 切り身の中心に1〜2Bほど切れ目をいれる
  3. 切れ目のなかに端を押し入れるようにして手綱を作る

    ☆ 切った面が平面だと滑って噛みにくいので、手綱を作ったりと凹凸が出来るように工夫するとよいでしょう。

■ たこ
 たこは日本酒で茹でると柔らかくなります。

  1. ボイル蛸に「かくし包丁」を入れる
    (「はも」の骨切りの要領で)
  2. 鍋に蛸を入れ、浸す程度の日本酒を入れる
  3. 短時間でぱっとあげる(茹ですぎると硬くなる)

    ☆ たこのおさしみは、噛み切りにくい吸盤を取り除き縦横に包丁で切れ目をいれると食べやすくなります。

■ イカ
 義歯で最も噛みにくいイカですが、「あかイカ」は軟らかい素材ですので、義歯でも噛みやすいです。
「あかイカ」さしみであれば、何もせずに普通に召し上がれます。

     

■ 野菜のごまあえ
 「ごま」などの小さな粒は義歯に入ると非常な痛みを伴います。
そこで、「練りごま」を利用しましょう。

2人分
  1. ほうれん草の葉先100gをたっぷりのお湯で軟らかくゆでる
  2. 水気をしぼり、2cmの長さに切る
  3. 以下の4種の調味料と、[1]を混ぜ合わせる
    • 練りごま  ・・・ 大さじ1・1/3
    • うす口醤油 ・・・ 小さじ1 
    • 塩     ・・・ 少々
    • 砂糖    ・・・ 大さじ1/2
    ☆ 青菜は軸の部分が硬いので、葉先だけをつまんでゆでると食べやすいです。
■ もち
 義歯にくっつき、のどにつまる危険性のある「もち」は茨城の郷土料理「とっちゃあなげ」を利用します。

4人分
  1. じゃがいも4個をゆでて皮をむき、つぶす
  2. [1]に小麦粉・水を少々加えて練り、大きめの団子を作る
  3. [2]をひと口大にちぎりながら、熱湯にいれてゆでる
  4. 湯を捨てて、砂糖・醤油を入れ味をしみ込ませる
    「とっちゃあなげ」ならもちほどくっつかず、飲み込みやすいです。
    雑煮や焼き餅の代用品としても使えます。
■ たくあん
 細かくしないと食べられない「たくあん」もかくし包丁を上手にいれればおいしく食べられます。
  1. 「たくあん」の皮をむく
  2. 鹿の子縦横)に深く切れ目を入れる
    (両側に入れるとさらに食べやすくなる)

    ☆ 「たくあん」はとくに皮が噛み切りにくいので、皮をむくと食べやすくなります。

         
■ ごはん
 家族のごはんを炊くのと同時に、義歯用の軟らかいごはんも炊けるのです。
  1. 耐熱性カップに1人分の米をいれ、多めの水加減にする
  2. 家族分の米が入った釜の中に@のカップごといれて炊く
■ くず湯・スープ
 とろみをつけると、自らの重みでゆっくりとのどの奥に移動していくので、サラサラしたものよりは飲みやすくなります。

☆抹茶・お茶・ジュースなど、「くず粉」や「片栗粉」をいれるといいでしょう。
あとは温かいものか、冷たい物かはお好みでどうぞ。
☆スープも同様、とろみのあるほうが飲みやすいので、かぼちゃ・にんじん・じゃがいもなどのポタージュスープがいいでしょう。