金子歯科医院・東京駅八重洲    sitemap 

2009年のリニューアルでブログからHPへ昇格してきた第一号です。多少整理はしましたがほとんどタグで集まった2008年の出版、記念講演会関連の記事そのままです。おかしな部分もありますが半年ほど共存させた上、ブログの記事はは削除します。今後もタグが多くなり、ピークを過ぎたと思われる記事群は同様に整理します。

本作りとブログ [2006-06-04 15:58 by my-pixy]
書名 [2008-03-23 11:29 by my-pixy]
来週こそ [2008-05-17 08:25 by my-pixy]
鉛筆消しゴム鋏セロテープ [2008-05-22 18:34 by my-pixy]
頭を冷やしてみると [2008-06-03 08:29 by my-pixy]
パーシャル・デンチャー新時代 [2008-06-04 12:05 by my-pixy]
パーシャル・デンチャー新時代 はじめにから [2008-06-21 17:18 by my-pixy]
パーシャル・デンチャー新時代 あとがきから [2008-06-22 17:04 by my-pixy]
できたできた [2008-07-02 20:13 by my-pixy]
講演会抄録 1〜8 [2008-10-18 14:56 by my-pixy]
出版記念講演会 1. [2008-11-19 09:09 by my-pixy]
出版記念講演会 2. [2008-11-29 16:48 by my-pixy]
出版記念講演会 3 [2008-12-02 08:52 by my-pixy]
前進はしますが重版はしません [2008-12-03 09:43 by my-pixy]
歯根膜による再生治療 [2009-09-17 12:15 by my-pixy]
「歯根膜による再生治療」出版 [2009-10-05 14:55 by my-pixy]
重くて高いが中身は軽い その2 [2010-05-27 07:31 by my-pixy]

 
2006年 06月 04日
本作りとブログ
この週末はブログ三昧ですごしましたが、やりながらこの20年ほどのいろいろな出来事を思い出していました。
 1970年頃から撮り始めた症例写真も集まってきて、それらから何か普遍性のある事柄が見つけられないだろうかと、京大型カードやパンチカードを使って症例検索の方法を模索していました。この時点では模索を繰り返すだけで何の成果も上がりませんでしたが、初めてのパソコンMac Plusによって一挙に現実になりました。フロッピーと小さな外付けHDに記録する白黒マシンでしたが、われわれを熱狂させるには十分なものがありました。ファイルメーカーの前身だったカード型データベース「MSファイル」がわれわれのやっていたことにぴったりで、コトコトいいながらわれわれの夢を運んでくれました。フルカラーの画像処理など考えもつきませんでしたが、数年後には「明るい暗室」が現実になり、さらにすざましいという以外にない発展が続きました。
 Mac Plusとほぼ同時期から始めたいくつかの本作りは、いつもデータベースソフトや画像処理との関連の中で進みました。98年にスタートしたHP製作はその延長線上にありましたから、組み立てやレイアウトなどすべてが書籍製作の発想で行われました。しかし今回のブログ移行作業では、この20年われわれが夢見たことのすべてが、それを遙かにに上回る次元で現実になっていることを痛感しました。
 タグはMSファイルの検索ソートそのものですし、スキンは現在多用しているケースプレの画像背景そっくりです。違いはそれらのすべてがお膳立てされていることです。用意されたレイアウトのすべてをブラウズし、気に入ったものを見つけてプレビューボタンを押せば、自分の原稿や画像を載せた仕上がり状態が瞬時に現れます。他のデザインも見てみたければ、着せ替え人形のように数十種類もたちどころで、2回目に適用をクリックすればすべて完了です。さらなるカストマイズには多少の知識が必要なようですが、元がかなり良くできていますから要望は少ないでしょう。内容と整理が問われそうです。

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2008年 03月 23日
書名
 昨年連載した原稿を書籍化するタイムリミットも迫ってきました。原稿の手直しも大分あるのですが、本の書名をどうするかも気がかりです。雑誌で使ったタイトル「テレスコープとインプラント」に思い入れはあるのですが、理解されにくいことも分かっています。原稿の手直ししながらも落ち着かないので何とかしたいとは思うのですが、そんなことで命名は決まりません。よそのグループ名ぐらいなら無責任に、ビールの勢いでも決められるのですが、自分のこととなると金縛りでサンプルを書いて「ヘルプ」を出しました。

 ・パーシャルデンチャーとインプラント
 ・インプラントとどう向き合うか
 ・革新と混乱 インプラントがもたらしたもの
 ・欠損形態の改変で生まれ変わるパーシャルデンチャー
 ・インプラントを活かすパーシャルデンチャー  
 ・パーシャルデンチャーの新戦略
 

 ボールは説明文つきですぐに返ってきました。これを見てタイトルを短くしたいといういつものくせが、ガンになっていることに気がつきました。さすがもと野球部!返球は正確無比でした。サブタイトルつきはやむなしと腹をくくりましたが、インプラントから始まるものにはしたくありません。
        
 ・新パーシャルデンチャーのデザイン(欠損形態を改善とインプラント)
 ・新しいパーシャルデンチャー(インプラントで変わること)     
 ・欠損補綴とインプラント(インプラントは魔法の杖か不動の凶器か)
 ・インプラントへの期待と蹉跌(パーシャルデンチャーへのインプラント応用)
 ・パーシャルデンチャーは不滅です(インプラントを生かした補綴設計)
 ・パーシャルデンチャーデザイン(インプラント応用編)
 ・新パーシャルデンチャーデザイン(インプラントの光と影)
 ・新パーシャルデンチャーデザイン(インプラントの正しい使い方)

 もう一回のキャッチボールで目標はきっちり絞り込めました。主役はパーシャル・デンチャーで、脇役がインプラントなのです。言葉使いの新鮮さからアンダーラインのものに決めました。僅か一夜の決定劇でしたが、この一行に長々書いてきた思いはすべてこめられました。臨床歯科を語る会まであと3ヶ月です。

 ・新しいパーシャルデンチャー(インプラントで変わること)     
 ・新時代のパーシャル・デンチャー(インプラントの活かし方)          
 ・パーシャルデンチャー新時代(インプラントをどう活かすか)

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2008年 05月 17日
来週こそ
 最近、朝9時頃になるとんびの大集団が現れます。以前は生ゴミの穴をねらってくる特定の1羽か2羽で、空中戦ではカラスの集団に追いまわされたりしていましたが今は完全制覇です。羽音に気づいて窓の外を見ると空一面がトンビになっています。しかし小型デジカメで撮るのは至難です。見にくいファインダーとシャッターの遅れで盲打ちしかありません。別の鳥たちに変わるまで小一時間ありますから、いつか本格挑戦してみます。

 このところ土竜のトンネルはラッシュアワーです。一週間毎日アップということは初めてのことです。H.P.の目標より一足さきに10万をクリアし、13万に迫っていることもやる気の一因ですが、他にも理由があります。キャッチボールの球がなかなか返ってこないのです。返ってくればこちらがパニックになるので、手を空けて待ちかまえているのですが、待ちぼうけでブログが毎日アップということです。
 原稿の方はあと2回ほど見直すでしょうが、それが終われば手の届かないところにいってしまいます。これが今生の別れで、きれいにできあがった本が届けられてても見返すことはありません。ところがブログの方は困りものです。一二回見直してアップしても、翌日見ると誤字脱字変換ミスなどボロボロ出てきます。画像の方も余裕ができると気に入りません。タグで関連記事を並べてみると、迷惑メールのようなトラックバックが大量に入っています。そのチェックを始めるととんでもない時間をとられたりします。
 止めればよいのに!の一言なのですが、これで黙らされたら1・・・と思うと簡単にはいきません。そういう性格なのですから。

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2008年 05月 22日
鉛筆消しゴム鋏セロテープ
 パソコン+ワープロ VS 紙と鉛筆の競り合いも間もなく決着です。アナログ・デジタル対決でもあったのですが、最後を握っているのは紙と鉛筆です。これでないと間違いが起こると脅されれば仕方ありません。原稿の直しは鉛筆手書き、長いものはテキストデータ、写真入れ替えはプリントを原稿に貼り込み、画像データはCDと、アナログ編集者を名乗りながらちゃっかりデジタル奴隷をこきつかいます。尻をまくられたら困るので「泣くこと地頭には勝てない」状態ですがそれも今日限り。明日からは中断しているスライドデジタル化に戻らなければなりません。
 ただ総量の把握、作業工程の内容などは分かっているので焦ってはいません。むしろ大量処分で空いたスペースをどう活用するかの方が問題です。とかく空き屋のままにしておくとゴミ置き場にされるものですから。

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2008年 06月 03日
頭を冷やしてみると
 頭を冷やしてみると、本作りではいつもこの段階になると一悶着おこしてきました。これまではカリカリくるだけでその原因などは考えてもみませんでした。今朝ちょっとひらめきました。最終段階までは編集者の人と2人3脚でずっと仕事をしてきます。良い本にしたいという思いは両者に共通で夢を見ながらの作業です。ところが最後には札ビラを数える影の人が出てきます。彼には内容や仕上がりに新しい試みがあるとか。良い本かなどということにはまったく関心がありません。著作権は著者にあるけど版権は出版社にあるとか訳の分からぬことを言いながら、著者、編集者の描いてきた夢をズタズタにして行きます。
 どこかのパーティなどで同席すれば高邁なお話しをなさいますが、彼らの楽しみは企業収益だけです。読者などは木の葉を運んでくる蟻の隊列ぐらいとしか思っていないのです。ミャンマーや北朝鮮とダブって見えるのはそのためです。
どげんもならんが、どげんかせんといかん。蟻の報復です。

 始めの予定では5月29.30で印刷は終わることになっていましたから大変な遅れで、わがパートナーは火の車です。直接手助けはできませんが気持ちだけでも応援しなければなりません。たぶん誰も助けてくれないPRを担当していきます。

 外科処置に踏み込んだ今回の内容は私にとって得意分野ではありません。インプラント自体にも関心はあるものの、どちらかといえばアンチで通してきました。随分悪口をいった記憶もあるので、何であいつがと思われても不思議はないでしょう。そうしたマイナスイメージを薄めるために、実際のオペだけでなく発表でも若手の協力を仰ぎました。火曜会の中だけでなく、私の描くインプラントの在り方の象徴のような症例をもつ、新潟の折笠先生にも参加して頂きました。


一本のインプラントが完全崩壊寸前の臼歯部咬合支持を救い10年を経過した症例です。

 明日からもこうした内容の一部を紹介させていただきます。

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2008年 06月 04日
パーシャル・デンチャー新時代
 パーシャル・デンチャー新時代の目次です。雑誌連載をベースにしていますが、全員が大幅に手直ししていますので別冊ではありません。むしろ雑誌をたたき台にして、この本ができたといってもよいでしょう。インプラントを使った症例集ですが、GPのために軸足はパーシャル・デンチャーにおき、多様な事例を集めました。

 筆者のパートでは1章と2章は加筆訂正ですが、3章以降は追加症例を加えてほぼ全文書き直しました。
12章は今回追加した甲田和行氏によるパートです。もはや若手ではありませんが7番一歯欠損は補綴しないでも・・という火曜会の古い合意に、真っ向から挑戦した力作です。

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2008年 06月 21日
パーシャル・デンチャー新時代 はじめにから
 この二三年で欠損補綴についての観念は大きく変わってしまったように思う。少数欠損にはブリッジ、多数歯になればパーシャル・デンチャー、無歯顎には総義歯と分かれていた壁をインプラントが取りはらってしまったからである。欠損部に単独植立すればブリッジのケースはなくなり、支台歯や支台形態のことを考える必要もなくなる。しかし1本抜けたら1本、2本抜けたら2本植立するという発想を重ねても多数歯欠損を考えることには無理がある。欠損が増えるほど設計はむずかしくなり、従来法の経験や知識がなければ動きがとれなくなる。

 この本の症例の大半はパーシャル・デンチャーの経過にもとづいている。当初から設計に苦慮したものもあるし、経過の中で窮地に追い込まれたものもあるが、いつも義歯の形をイメージしながら設計は行ってきた。この点については、筆者のみならず25年の年齢差をもつ共著者も同じで、こうした体験は継承すべきであると考えている。社会が変化し患者さんの意識も変わっても、歯科臨床の本質が変わることはない。かっておびただしい虫歯洪水や重度歯周病への対応に追われていた時代があった。その頃を思い出すと、今の人たちの口腔内は考えられないほどきれいになっている。無歯顎が激減し、すれ違い咬合も見かけなくなった。人々の意識の変化がもたらしたものだが、先人達の努力の蓄積でもある。

 この本はインプラントの導入について考えるためのものである。しかしそれは長期的な目標ではなく、その先に見つめているものはインプラントなき口腔内である。歯科医に求められることは、安易に患者さんの要望に流されるのではなく、自分の歯を大切にするためのアドバイザーとして、その実践に協力していくことである。

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2008年 06月 22日
パーシャル・デンチャー新時代 あとがきから
 インプラントがそれぞれの臨床に、何かをプラスしてくれるであろうことは、全員の共通認識になりつつある。しかし歯牙の保存を最優先することや、予防や咬合育成などを臨床の基盤と考えてきた、これまでの路線を変えようとは思っていない。置換医療というような言葉には全員が強い嫌悪感をもっている。利用目的の大半は、咬合の回復や欠損補綴の支台歯で、審美的な目的に使ったケースプレは登場していない。事故など特異な状態に対応するための処置は、われわれのテリトリーではないからだ。

 本来ならばこの書籍は、あと数年の実績をふまえて発表すべき内容である。しかし予想もしないスピードで変わっていく臨床の流れに、予定は大幅に変更せざるをえなかった。もとはといえば基本治療を修得中の若手のメンバーには、歯科臨床のアウトラインを把握する前にインプラントに接してほしくなかった。泥まみれになって歯牙の保存に取り組む経験は、歯科医として欠かせないと考えていたからだ。 一度スタートしてしまえば簡単に路線変更は困難で、安易な解決策に流れることは見えている。しかし彼らを取り囲む環境はそれほど甘くはなさそうで、このことは単にスタディグループ内だけでの問題ではなく、ここで傍観することは将来の大きなマイナスにつながると判断した。

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2008年 10月 18日
出版記念講演会抄録 1
 政局混迷で、早くから予定を決めていたわれわれの11月30日が、総選挙の日程と重なりそうな感じになってきました。こちらは如何ともできませんが、残りも約40日となりそろそろ準備にも気合いを入れねばならなくなりました。8月に作った事前抄録を当日配布用のものに手直ししトンネル内に展示します。レイアウト前の原稿で順序も不同ですがまずは私のものです。

「インプラント頼みで多数歯欠損を処置できるか」       金子 一芳


 欠損補綴を難しくするのは欠損域の拡大と欠損部位の偏在です。3歯連続して欠損しただけで対応が困難になる固定性ブリッジに較べ、遊離端欠損から総義歯寸前までカバーできる有床義歯の守備範囲の広さは較べものになりません。
 しかし長い遊離端欠損や、残存歯で咬頭嵌合位が決まらなくなった難症例では、設計から経過対応まで後1本歯が残っていてくれれば!という悩みにつきまとわれました。術後に、虎の子の支台歯を失った場合も大ピンチでした。しかしいま、1本のインプラントがピンチを救い、メジャーコネクターを不要にし、下顎総義歯を過去のものにできる時代になりました。それを支えるのはパーシャル・デンチャーで培った実積ですが、図のような義歯は完全に過去のものになりました。

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2008年 10月 19日
出版記念講演会抄録 2
遊離端欠損に植立したインプラント      仲村裕之

 ブリッジで補綴できない多数歯欠損では、遊離端欠損の存在の有無で難易度は変わってきます。さらに咬合力が強いと、直接支台歯や顎堤に悪い影響がでることは避けられません。今回は、遊離端欠損の遠心部にインプラントを埋入した約10年の経過症例を供覧いたします。当時は、インプラントは欠損歯数と同じ本数必要と言われていましたが、短いインプラント一本で遊離端部の力を受けていながら経過は良く、補綴物も遊離端のままよりは抜群に安定していると思われます。ただ、遊離端義歯全ての経過が悪いわけでは決してありません。インプラントは、顎堤形状不良、上下顎咬合関係不良、犬歯欠損といった不利な条件を補うツールとして考えたいと思います。

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2008年 10月 20日
出版記念講演会抄録 3
最後臼歯の欠損補綴             甲田和行
 最後臼歯の保全は、日常臨床においてしばしば遭遇する課題です。その欠損が歯列崩壊の始まりとなることも少なからず、長期的な歯列保全という目標からも軽視できません。そこで処置の是非についてはコンセンサスは得られていませんが、最後臼歯1歯欠損への対応をまとめてみました。
 自家歯牙移植により対応した症例の術後経過を呈示し、インプラントにより対応した症例を中心に報告いたします。

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2008年 10月 21日
出版記念講演会抄録 4
4点支持による咬合の再建           松井宏榮      

 67欠損に代表される臼歯部の遊離端欠損は、日常的に頻度は高いが処置方針には決め手を欠く状態です。後方に8番があれば中間欠損に準じた処置が可能で、さしたる問題にはなりません。しかし567欠損ともなれば片側処理は難しく、パラタルバーやリンガルバーが不可欠になります。
 こんな時遊離端側に1本の支台があれば、受圧条件も咬合も安定し義歯の形態もシンプルになります。さらに多数歯欠損の症例では両側犬歯の有無が欠損補綴の難易度を大きく左右します。遊離端欠損を解消する後方臼歯部と両側犬歯による4点支持が、欠損歯列再建の鍵になると考えています。

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2008年 10月 22日
出版記念講演会抄録 5
一本のインプラント      折笠 紀晶
 欠損部を補綴する際に欠損側に隣接する歯牙の骨支持量が少ない場合、従来からの義歯、ブリッジによる修復では力の負担部位を変えることができず、支台歯の過重負担となり対応に苦慮することも多いと思われます。その様な場合にインプラントを植立できれば、全く新たに強固な咬合支持を得ることができ、さらなる欠損の拡大をくい止める可能性も大きいと考えます。今回、垂直性骨吸収を認める重度の歯周病患者に対し、一本のインプラントが力の負担部位を変え、全顎的に力のバランスのとれた比較的安定した経過をたどる症例を経験しましたので報告させていただきます。

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2008年 10月 22日
出版記念講演会抄録 6
多様な症例への対応              須貝昭弘   

欠損歯列の症例では病態や患者側の訴えが多様なため、設定する治療のゴールは患者さんごとに違ってきます。欠損歯数が少ないときには固定性か可撤性かが問題になりますが、欠損歯数が多くなり高齢化してくると術後対応も考慮し、可撤性のパーシャルデンチャーを選択することが多くなります。パーシャルデンチャーを使用している患者さんの中にも、もう少し違和感なくよく噛めるようになりたいという願望があります。支持・安定・維持の向上と外形をシンプルにすることが設計の目標になりますが、インプラントを使用することでそれが可能となり、多様な要望に応えることができるようになりました.

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2008年 10月 23日
出版記念講演会抄録 7
目標は天然歯による歯列保持
 1本の歯の保存が補綴形態を大きく変えることを,私たちはたくさん経験してきました.それはインプラントを利用できるようになった現代でも変わることはありません.このX線写真の症例には,保存の可否が不明ないくつかの歯があります.不明ならば抜歯,と決めてしまえば悩むことはありませんが,長期に機能しうる歯を知らずに抜歯してしまうことは恥ずかしいことです.歯の保存が欠損補綴に与える効果とその魅力をお話しします。

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2008年 10月 23日
出版記念講演会抄録 8
移植とインプラントのすみ分け  下地 勲

 両者の適応が共に可能であれば、生体への調和に優れる移植を優先させる姿勢を今も貫いてますが、インプラントのほとんど失敗しない成功率の高さ、外科的侵襲の少なさ、それに伴う術後の疼痛、腫脹のなさ、治療回数の少なさ、術式の容易さなどで、さすがにその適応例も徐々に増えてきました。
 しかし、歯科雑誌や講演会でのケース、およびインプラントを他の医院で薦められ、セカンドオピニオンをもとめて来院するケースなどをみると、天然歯の安易な抜歯、インプラントの乱用が目立ち、同じ歯科医療従事者として疑問、ときには憤りをおぼえます。今回は移植、インプラントの利点、欠点をふまえたうえで、両者をいかなる基準で使い分けているのか、多くの経過症例をとおして検討します。

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2008年 11月 19日
出版記念講演会 1.
 11月30日の出版記念講演会も残すところ10日になりました。ようやくエンジンがかかり脱稿後の新しいプレゼンをまとめていますのでお楽しみに!。(画像はその一齣ですがこの画像は横400、本番は1400です。)

 現在の申込数は140名ほどですから定員割れは避けられそうもありません。ただそのうち臨床歯科を語る会、基本ゼミOB会、火曜会で110名を超えていますし、それ以外の方々も、お名前に覚えのある方が大勢いらっしゃるので、アットホームな集まりになりそうです。お申し込みはすべてインターネットで雑誌社の広告によると思われる方は5名以下です。

 それにつけてもこの出版社の傍若無人ぶりはいよいよ目に余ります。出版以後こちらからの依頼でやってくれたことは、印刷のミスをカバーするX線写真の別刷りを100部作ってくれただけ。本がどのくらい売れたのかの連絡も全くなし。今回のイベントへのサポートは完璧にゼロです。それどころか当日の展示販売もしない、受付などの手伝いもなし、社員の出席も禁止というのですから、あきれかえります。
 出版記念の本もなしでは形もつかないので急遽こちらで手配しましたが、こうなると、もし初版が売り切れたらどうするかということも気になります。連載時点からイヤなら止めると持ちかけても返事はいつもなしのつぶて。途中放棄もできないというこちらの気持ちにつけこんで書くだけ書かせ、代理人交渉で書籍もまとめさせて知らん顔です。

 版権問題も気になるところですが、毎月、研修のため火曜会にやってくる社員の出入りは差し止め以外にないでしょう。マンギョンボン号とそっくりですが!!。

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2008年 11月 29日
出版記念講演会 2.
 ずいぶん時間をかけましたが、終わってみればいつもの話しにかなりませんでした。しかし細部では連載、書籍を下敷きにした総集編の80ショットです。細かなところを見ていただければ、新規情報や煮詰めたまとめも散見できるはずと自負しています。もちろん演題に対する答はNoです。

 喜寿の集まりを主催した自信でわがスタッフも手分けして無駄なく動いてくれています。もちろん勝負は明日ですがうまくやってくれるでしょう。人数も最後にきて急上昇、±ゼロ空席なしになりそうです。Webを使った今回の作戦、ハラハラし通しでしたが終わってみればかなりの成功、余分なお金もかけずにスリムな運営ができました。何かの時にこの経験は生かせると思います。

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2008年 12月 02日
出版記念講演会 3
今回の講演会では、北朝鮮出版社とのバトルの緊張感をベースにいくつかの挑戦を続けてきました。1.雑誌広告に頼らない徹底したWebによる作戦展開。2.講演演者以外はスタディグループなどに依存しない小さな事務局などです。9月から始まった受付は週10名ペースで2ヶ月以上を針のむしろで過ごしましたが、領収書、受講票などのため1回だけ郵送を使いましたが、それ以外はこれからやろうとしている記念写真添付のお礼状までペーパーレスを貫きました。10年間続けてきたH.P.最大の効用でした。
最終的には多数の素晴らしいメンバーの参加を得て、最高の環境でお話しをさせて頂きました。途中での出入りもなく静寂に包まれた会場は、200人近い方々がいらっしゃるとは思えない雰囲気でした。歯科医師会の学術講演会では想像もできない数時間でした。演劇でも役者が客席舞台が一体になって良い芝居ができるといいますが、われわれ演者一同も興奮の中2次会、3次会、4次会とグラスを傾けました。ありがとうございました。
 訳の分からぬ出版社に背負わされた積年の赤字も解消できたこと、併せてお礼申し上げます。

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2008年 12月 03日
前進はしますが重版はしません



 昨日、こんなメールを頂きました。
「11月30日はありがとうございました。講演会の企画、準備大変だったことと存じます。書籍、先生から一冊いただいておりましたが当日、また一冊欲しくなり購入いたしました。(先生のブログを見ていて何となく再販されないのではないかと思いまして)」








 これで悶々としていた気持ちがすっきりしました。そうだ!こちらが決断すればよいのだと気づいたからです。すでに私たちの知り合いの方にはほぼ行きわたっていますから、この体制では初版すら売りきるとも思えませんが、万が一、2刷りともなれば、雑誌連載から現在に至る超不愉快な思いを、また引きずらねばならないのです。版権問題はよく調べなければなりませんが、どうせ改訂の時は今回だって大幅書き直しているので、書名も変えて自費出版でもすればよいのです。新しいジャンルですからこれからもどんどん変わっていくでしょう。すでに今回の講演会でそのスタートは切られています。

 7月上旬に発刊されてから間もなく半年、未だ出版についてのはっきりした契約書もなく、著者全員への原稿料の支払い通知もありません。売り上げ部数も明確ではなく、まだ半年以内というのに12月の自社の雑誌に広告のかけらもありません。
 出版記念講演会への無関心ぶりも半端ではなく、展示する本はわれわれが運び、見かねて手伝って下さったGC友の会の方々に販売や申し込みの受付をして頂きました。私的出席か公的か知りませんが、出席した当該出版社社員は指1本出していません。
 週が明けて火曜日、申し込みのあった方々へ送る本を社員が運んできました。約25部にサインをして持ち帰りましたのでこの運搬だけは協力したということでしょうか。まだまだつもるできごとは限りありません。中傷ではなく存在した事実だけは公表してゆきます。

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2009年 9月 17日
歯根膜による再生治療
間もなく下地先生の著書が出版されます。1995年の「入門・自家歯牙移植-理論と臨床-」(永末書店)以来15年目のの単著です。この書籍は拝見していませんが、部分的にはスタディグループやセミナーで、その進行を予見するお話しはうかがっていました。


  9月9日「緊急のお願いですが」というメールを下地先生から頂きました。何事かと思ったところ、2?3行でよいから「歯根膜による再生治療」の推薦文を書けというご下命です。大いに光栄ではあるのですがミスマッチの感じもするので、お気に召さないときは加筆ご訂正頂くというお約束で早速取りかかりました。


  お約束どおり不適切な部分には赤が入り何度かメールが行き交いました。問題点は歯根膜をはなれた部分で、下地先生からは「インプラントについての私の表現が不穏当!」私からは「インプラントの経過良好を本文以外で述べられることはこの著書のインパクトを弱める!」というディベートです。  結果的にこの部分は文字数制限で削除、痛み分けになりましたが楽しく緊迫したやりとりでした。下地先生がよく言われる「10年を経過していないものは評価対象としない。」という症例選択の厳しさにも注意して読んでほしい著書です。あまり有能ではありませんがこれからは販促要員としてご協力します。(その一助として今月一杯この記事をトップにして、新らしい記事は下に入るようセットしています。)

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2009年 10月 05日
「歯根膜による再生治療」出版


 下地先生からできあがったばかりの著書を送って頂きました。まず第一に美しい本です。そして読者に優しい本だと思いました。チラシの宣伝や推薦文などがなくなると実にスッキリします。 表紙だけではなく整理された症例群の間に挿入されたイラストは、都会の緑のようなオアシスです。スクリーン一面ずつしか見られない講演とはちがって、自分のペースで読み進めるので理解も進みます。


下段の写真は巻頭のVIsual Contentsですが、まるで双六のように自分の見たいケースへ案内してくれます。これなら臨床経験の浅い読者でも、間違いなく自分の知りたい問題に誘導してくれるでしょう。ともかく痒いところに手の届くような構成で、野球ではありませんが、味方でよかった相手チームなら大変だとつくずく思います。
(これで裏技記事は元の日付に戻します。)

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2010年 05月 27日
重くて高いが中身は軽い その2


 タイトルは2008年3月7日のものです。それから2年、歯科業界紙の「より重く中身は軽く」は一段と進んでいます。一冊1キロ超は一社のみではなく業界を挙げてのトレンドです。そんななか年間購読料と大差ない700グラムの iPad が、明日、日本発売です。尊皇攘夷、閉鎖性の壁はこれからも出版社を守ってくれるでしょうか。そしてわれわれは情報整理とゴミ処理の戦いをどう進めることになるのでしょうか。

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