D-1日記 - 症例記録のデジタル化

クリックで大きく見える画像があります


1999年9月24日(金)

 21世紀はまちがいなくデジタルの時代!!と98年から始めたプレゼンテーションのデジタル化は、つまずきながらも少しづつ進歩しどうやら実用段階にきました。99年に入ってからの発表は、意地でもスライドは使うまいとパワーブックとプロジェクターでの押し通してきました。
 ただ最初の撮影だけはどうしてもフイルムから離れられませんでした。次々に発表されるデジカメは、画質的にはかなりのレベルにきているのですが、口腔内撮影という用途には使い勝手が悪すぎました。リアルタイムという長所を生かして患者さんの説明用には使えても、その画像を保存してプレゼンテーションに使う気にはなれませんでした。何度も意を決して使い慣れようとしても頼りないファインダー、シャーターのタイムラグ、マニュアル機能の複雑さなどにトライしましたが身近なものにはなりませんでした。

デジカメ便利さは分かっているものの使い慣れた35ミリ一眼レフの操作性とは較べるべくもありません。「一眼レフの操作性とシステムをもったデジカメ」にもっとも近いのはニコンE3でしたが、6×45など中版カメラを越える大きさと重さに耐えてまで使う決断はつきません。

撮影はフィルムで、現像後スキャナーでデジタル化するしか道はないとか思い始めた頃、D-1の9月末発売が発表されました。決して安くはないが手がでないことはない価格、ほとんど理想に近いスペック、そして何よりこれまでの交換レンズなどほとんどのシステムが流用できる設計に一目惚れ、心は発売日の1999.9.29に飛んでいました。初回ロットがそう多くはないだろうことを予測し、確実そうなルート2つに予約を入れて文字通り一日千秋の想いでその日のくるのを待ちました。


9月30日(木)

 長ーい数ヶ月でしたが一日遅れでD-1がやってきました。思ったよりは薄い取り扱い説明書にまずは一安心しましたが、といっても生やさしいものではなくはなく、難解な部分は飛ばしながら目を通すだけで一夜が過ぎました。今使っているF100とダイアルやボタンの機能、配置などが瓜二つなことが何よりで、セッティングすめば併用しても全く混乱ないだろうことにホッとしました。

AC電源の使用は、ターミナルがカメラ前面のラバーキャップの中なので使い勝手が悪いと判断し、バッテリーだけで使うことにしました。ただNi-MHバッテリーなので途中充電は禁物、スペアが必要になります。バッテリー表示が落ち始めても急に機能停止はせず、かなり撮影は続けられそうです。
 使用感はF5、F100と同様で申し分なく、これがカメラだ!と叫びたくなりました。

 

10月1日(金)

 本格テストの前にこの日記用の写真撮影などを片づけました。現役ニコン3兄弟の撮影にはCoolpixまでも動員しました。
 D-1では35ミリカメラの場合より、同じレンズの焦点距離が50%増しになるのでメディカルニッコールは180ミリ相当の画角になります。昔々のメディカルニッコールと同じで撮影時にはかなり距離をとらねばなりません。
 この点では60ミリのマクロレンズが90ミリになり良さそうだと考えていました。ところ最短距離(×1.5倍)でレンズ先端部からの距離は7センチほどになり、ワーキング・ディスタンスが明らかに不足します。さらにリングストロボをつけるで2センチほどマイナスになるので致命的で、やはり105ミリのマクロレンズでなければ使えません。(メディカルの場合は16センチ、105ミリでは14センチです。)

 次はストロボです。D-1はISOを200から1600にまで調節できます。200に設定しても通 常フィルムの2倍ですから、距離が離れても光量に不足はありません。メディカルのレンズ部分もカメラ本体に合わせISO200に設定すればほぼ問題はありません。これで最大1.5倍から1/8倍までOKですから通常の撮影範囲は全域カバーしてくれます。ただクローズアップレンズをつけると途端にオバーになります。レンズのISOを低倍率側では400、高倍率側(×3)では最高の800にしてほぼ適正露出が得られます。通常はあまり必要ない倍率ですので、クローズアップレンズは使わず1.5倍までで使うことになりそうです。


10月3日(日)

 昨日がセミナーでつぶれてしまったので休日出勤です。
すでにメディカルニッコールは生産停止になっています。中古を探してもなかなか見つかりません。一本のレンズを共用するとなるとその都度レンズ側のISOを変更しなければなりませんから、忙しいときなどミスをおかす危険があります。F100→D-1は間違えても液晶モニターですぐ気づきますから問題ないでしょうが、怖いのは逆のD-1→F100のケースでの間違いです。フィルム1本が暗ーくなる危険は十分です。

ニコンの古いリングストロボSB21(2灯式でリングではない)や、Sunpakのリングストロボ(Cybershot Proの失敗でお蔵入りになっていたもの)も使用できますが、ともにマニュアルになってしまいます。SB21はすでにSB29に世代交代していますがこの場合でもD-1と組み合わせたときはマニュアルです。TTLになれてしまっているのでちょっと億劫ですが、リアルタイムで結果 が見られるのでデータを出すのは簡単です。絞りの調節という1動作が増えるだけで、露出補正をする場合にはかえって簡単だと考えることもできます。何よりすぐチェックできるのは強みです。
当分はD-1・マクロ105ミリ・SB21の組み合わせでいくことに決定しました。
 SB21はフル発光では強すぎるので1/4に落とし、鏡胴に刻まれた撮影倍率1.5倍しながら適正露出を探すことに少々手こずりましたが、1.5倍から0.5倍までをF32からF16までの2絞りぐらいで撮影できることが分かりました。
これで明日からの実用テストのめどがつきました。


10月4日(月)

 仕事が終わってから昨日の続きを始めたのですが、おかしなことでひかかってしまいました。われわれは接写をするときに等倍とか1/2倍とかいう言葉をよく使います。これらは撮影された画像のフィルム面での大きさを云っているのですが、同時に撮影範囲の意味にも使っています。フィルムに変わってCCDを使うデジタルカメラでは撮影倍率という使い方はほとんどされません。D-1に35ミリのレンズをつけた場合、撮影される面積が小さいので撮影画角は1.5倍のレンズと同等になります。つまりより望遠になるわけでそれだけ被写体との距離は長くとらねばなりません。
 D-1にメディカルをつけ等倍にセットすると、撮影倍率は等倍ですが撮影範囲はせまくなります。撮影範囲をこれまでの等倍と同じにするには、距離を長くとることが必要ですが、この時には等倍ではなくなります。しかし「歯列全体の正面観や咬合面全体をとるには1/2倍でとる」といった表現は変えられそうもないのです。結局倍率で撮影範囲を表現するという混乱を認めるしかないのです。
 鏡胴に刻まれた倍率表示はすべて換算が必要になるのですが、分数で表示されているのでかなり難物です。思いのほか長時間をとられて換算表はできました。これに対応した撮影距離を出して絞り値をきめるわけですが、ここでも1.5倍が出てきますし、ちょうどよいところに鏡胴の数値がないのでやっかいです。
 できあがってみると1.5倍でf32、0.6倍でf22で、常用する撮影範囲はほとんど1段階の絞り中に入っていました。

 一息入れて昔のことをふと思いつきました。こうしてマニュアルで使うならどんなストロボでも使えるのではないか?。早速技工室にあったペンタックスのリングストロボを取り付けてみました。問題なく発光しモニターには計算値どおりの適正な画像が映し出されました。昨日の決定は早くも、古いペンタックスのAF080Cとの組み合わせに変更です。ステップアップ・リングを調達するだけでかなりコンパクトになりました。
 電池なしの重量は2.1kgでメディカル・F100の組み合わせとほとんど同じ、しかもこちらはコードレスです。


10月5日(火)

 何時になったら肝心な画像のことを書くのだろうとお思いでしょう。その通りなのですが、私としては画像についてはもうこれまでのCoolpix950などで、十分実用段階にあることが分かっています。同じニコン製品で、カメラのグレードもCCDの大きさも、画素数も格段に上がっているのですから問題ないに決まっていると安心しきっているのです。もちろんちょこちょこ撮ってその実感は確認しているのですが、このカメラの画像のことを云々するにはその前にこちらの体勢が問題と考えてきたからです。
 Fineモードで試写した画像は、デジカメにありがちなエッジを強調したものとは正反対で、きわめて地味なものです。フォトショップで開いた画像を、スキャナーから読み込んだフィルムの画と較べれば、コントラストが低くそのままでは使えないのは当然です。しかし自動コントラストをかけると途端に画は深みを増してきます。硬めの画が好きな人はアンシャープマスクを弱くかけたほうがよいかもしれません。
 90%はこれでOKですから、スキャナーからの画像を調整するよりはるかに手が掛かりません。もちろんレベル補正やトーンカーブなどを使ったほうがよい場合もありますが、カラーフィルムの乳剤による違いや現像のバラつき以下のレベルと思われます。好みの問題を抜きにして忠実な再現性を求めるなら、銀塩は過去のものといっても言い過ぎではないでしょう。(タヒチのセイリングやヒマラヤトレッキングにはフィルムを使うでしょうが。)


234K

234K

585K

488K

10月6日(水)

 いきなりすべてをデジタルに変更する決断はつかないので当分は併用です。パノラマX線写真などのデュープ、口腔外での補綴物の写真などは問題ありません。口腔内撮影も正面観は、多少もたついても患者さんにあまり迷惑はかからないでしょう。ただ一人の患者さんの記録がスライドと2分してしまうのは困りますから、併用期間は長くは続けられないでしょう。
 すでにこの時に備えて外付けの13GBのハードディスク二台を増設、50~60症例の引っ越しは完了しています。しかしスライド全体から見れば2~3%程度でしょう。整理の方法もバックアップもシステムとしてはきわめて不完全です。

 一枚の画像をどのくらいの大きさで保存するか長期的にデータを保存していく上でフォーマットを決めることはきわめて重要です。後から変更と云うことになれば莫大な労力を無駄にすることになります。デジタル化作戦に踏み出したときからこの決定には頭を悩ましてきました。今もそれは続いているのですが、もうどうしても決断しなければならないところにきています。アナログと較べてしまえばどうしてもサイズは大きくなってしまいます。しかし美術出版や写真集を出すわけではないので、「実用」で割り切ることにしました。

結論は1280×1024のSXGAです。根拠は

1. パソコンによるスライド製作を始めた1990年からこのサイズ(35ミリサイズの時は1280×855)使い続けてきて大きな問題はなかったことです。昇華型プリ  ンター、管面撮影、フィルムレコーダーと方法は変わってきましたが、サイズは変えませんでした。当時のマシンではこの辺が限界だったことからきているので、ついもう少しと欲張ってしまうのですが実績を重視することにしました。
2. 現在のプロジェクター事情からは1024×768のXGAでOKですし、少し先を見てもコスト、重量の両面からSXGA以上のプロジェクターが広く設置されるとは考えられません。
3. 一枚のフィルムのスキャニング所要時間も2~3分ですみます。
4. D-1の画質をFineモードで撮影しても余裕を持って対応できます。このモードでは64MBのカードを使っても44枚も撮影できるので無理がありません。


10月7日(木)

 昨日あたりからぼつぼつ実用を始めていますが、結果は良好で何も問題はでていません。メディカル・F100と較べると、距離目盛りが小さいのが老眼には少々こたえますが、コードレスになった開放感は格別です。シャッターを切れば直ちに背面のモニターで確認できることも未体験ゾーンです。使いにくかった小さな操作ボタンや、何かをしようとする度に必要になる説明書とももうおさらばです。
 ファインダースクリーンを方眼マット式に変えたり、コピースタンドのパーツを交換したりする余裕も出てきました。残るはパソコンへの読み込みを、これまで通りカードリーダーで行うかファイヤーワイヤーのケーブルにするかといったことぐらいで、かなり続けられると思ったD-1日記も思いのほか早く完了になりそうです。


10月12日(火)

 3連休、熱海方面での合宿にD-1を連れていきました。専用のストロボSB-28DXは買えないので本体と、20ミリ、50ミリ、28~105のズームなどを持っていきました。スケジュールがハードでテストらしいテストはできませんでしたが、やはり焦点距離が1.5倍になることで距離のとり方にまごつきました。室内では50ミリは使いにくく20ミリが手頃な距離感でした。ISO200のままでもさして明るくない室内照明で撮影可能で、ストロボになれてしまった眼には新鮮な光景になりました。
 価格面でミノルタのDimage RD3000に関心をよせていた人も白紙還元になるなど、買えればすぐにも使いたいけど・・・・というのが全員10名に共通な感想でした。


10月13日(水)

 すでにメディカル・F100は冬眠に入りつつあります。新しい玩具に熱中する性格のせいもありますが、やはりリアルタイムに見られる魅力に引きずられているようです。たしかに2キロを超す重量は半端ではないのですが、トップヘビーではないのでメディカルよりはバランスがよく、コードレスも手伝ってスッと手が出るのです。
 受付裏にある事務用のiMacにコンパクトカードリーダーをつけたのですこぶる便利になりました。(すでに市販のカードリーダーはほとんどがUSBですが、当院のほかのMacにはUSBが接続できないのです)Nikon View DXで読み込んだ画像はサムネイル表示されるようになりましたし、フォトショップのアクション機能を使って色調調整が可能なことも分かってきましたから、使い勝手は一気に向上しました。
 あとは個々の画像にどんな名称をつけ、どう整理していくかにかかってきました。難解な使用説明書と、スライドショウができないことでお蔵入りになっていた、定番の画像データベスCumulusに取り組まねばならなくなりそうです。


10月15日(金)

 事件発生! これまでX線のデュープには950を使っていたのですが、これもD-1に移行しようと試みました。まずカメラのバッテリー部分が出っぱっているのでそのままではニコンのコピースタンドに付きません。そのために用意されたいるというPA-4という部品でここはクリア。視野率96%を誇るファインダーでフレーミング、シヤッターきって露出を確認しようとモニタを見るとなんと左側が大幅にきれています。狐につままれたような気分でもう一度。今度は少し小さめにしてみましたがやはり大きくきれています。あわてて取り説を端から端まで、特に小文字に気をつけて見ましたが何の記載もありません。カードを取り出してパソコンに読み込んでみるとちゃんとファインダー通りに写っています。
 考えてみると撮影画面は35ミリと同じ3:2なのにモニターは4:3なのですから、モニターの上下に余白が出るか横がきれるかは当然のことなのですが、それについての説明がないのは理解できません。撮影画像のチェックがモニターの重要な仕事で、フレーミングもその重要項目なはずだからです。


10月18日(月)

 AF仕様になってから、レンズの距離目盛りは重要でなくなって、数字が小さくなったり、透明プラスチックのカバーの中に押し込まれたりするようになりました。
AFでの撮影の時はこれで問題ないのですが、我々の用途のように距離(倍率)を先に決め、後はカメラを前後させてフォーカスを合わせる場合には、数字の見やすさがものを云います。まして今度のように焦点距離が50%アップとなると、どうしてもこんがらがってしまいます。マニュアルのデータは決まったものの、今ひとつ自分のものにならないのはこの点だと判断しました。
 カバーのプラスチックに、携帯電話用の拡大鏡のようなものを張ってみましたがあまり効果はありません。そこでカバーを取り去ることにしました。表面の反射がなくなり文字もはっきり見えるようになりましたが、視認性はもう一歩です。回転する距離目盛りの必要部分に、数字を隠さないように1ミリ幅の白いテープ張りました。6本のラインで、1.5倍から1/5倍までの7ステップが一目瞭然になりました。それに対応する絞り値はストロボの上面に張り付けてお終いです。


1


2


3


10月29日

 そろそろ使い初めて1ヶ月、この日記も終わりにしようかなと思っていたとき、D-1の素晴らしい用途を見つけました。スライドのデュープです。何だつまらないことじゃないか!と思われるかもしれません。しかし私にとっては大変なことですし、同様な立場でこれからデジタル化を考えられる方にも、大きな福音になること間違いなしです。

 昨年デジタル移行を決めたときから、溜まりに溜まったこれまでのスライドをどう変換していくかが最大の問題でした。コダックのフォトCDやフジのF-DIサービスなどもありますがコストは相当なものです。そのわりに画質も良いとはいえません。
 結局自分でやるしかないとあきらめてスキャナーを増強、これまでのLS1000にLS2000とオートフィーダーSF200を加え、空き時間はすべてこの作業に掛かりきりました。しかし、一枚のスキャニング時間は3~4分でも、色調の補正やトリミングなどにもかなりの時間をとられます。オートフィーダーは便利なのですが、昔の紙マウントなどには通 用しないので手作業です。土日の休みを返上してがんばっても100枚、ウイークデーの残業では20枚がやっとです。肩はこるし首は回らなくなるし、疲労は週明けに持ち越されてしまいます。それでもなんとか頑張って1000枚ラインには到達しましたが、持ちスライド全体から見れば1%にも達していません。

 今年のゴールデンウイークは心ならずも一ヶ月の入院生活となってしまいましたが、そのかなりの原因になったことは間違いなさそうです。それでもいったん決めたことは!と再開し始めたましたが、LS1000とLS2000での色調の違いが気になりだし、結局LS1000はリタイアに追い込まれました。もしこの作業が簡単であれば撮影はフィルムのままと割り切っていたでしょう。

 スキャニングした画像の色調補正に較べてD-1の撮影画像の補正が簡単なことから、もしかしたらスライドのデュープを作ると同じ手法が使えるのではないかと気がつきました。早速D-1をコピースタンドにとりつけて撮影、LS2000の画像と比較して見ました。結果 は予想以上、この夜は興奮して寝つかれませんでした。この一年はいったい何だったんだ!と思うとやり場のない怒りとも、脱力感ともつかぬ 気分だったからです。これが「水の泡」ということなんだとあきらめました。

 スキャナーもオートフィーダーも不要になった挙げ句、マウントを入れ替えたりする手数もなくなり、3~4分が1/00秒になり、色調補正時間も短縮され、デンタルX線写 真も切れずに全部読み込めるなどという、夢のようなことがあっていいのだろうか、と逆立ちでもして踊り出したい気分です。何時でも必要なときにはすぐデジタル化できることになったので、何としてもやりとげるぞ!というあの緊張感は完全になくなりました。


11月10日(水)

 本業の方は相変わらずですが、このところホームページのカウンターの方は着実にのびています。この間までは「みっともないから水増しの方法はないか?」などと話していたのですがその心配はなくなりました。かわりにまた見捨てられる怖さと、誰が見ているのだろうという不安とも興味ともつかない気分に追われています。まんまと口車にのった人もごく身近で3名、そのうち具合の良いことは棚に上げて、被害者同盟だなんて訳の分からないことを言いだしかねない面 々なので要注意です。

 歯牙の色調に関係があるケースは撮影してすぐパソコンに入れておきます。すると黙っていても技工室がデータを引っ張っていって見るようになりました。この間までスライドは見てもデジカメのデータはそのままだった同じ人たちがです。こうなると歴戦のNANAOT560iの加齢が気になってとうとう世代交代になりました。次は前歯部でのリングストロボの反射を何とかしたいと考えています。来週のお楽しみです。

12月6日(水)

 来週のお楽しみのほうはあまり進展を見ないうちにNikon Captureを入手しました。これでかねがね話には聞いていたRAWデータが見られることになりました。D1の撮像素子からの生出力で12bit 非圧縮のものです。(通常は8bit)これまでスキャナーでもデンタルX線写真の画像はものたりないものがありました。12bit ともなれば階調も256から4096になるわけで見るべき画質向上は認められます。しかし直接Photoshopで見るわけにはいかないので、Nikon Captureで開いて調整し、8bitに変換してPhotoshopで開くという手続きが億劫です。Nikon Captureの使い勝手も慣れ親しんだPhotoshopのようにはいきません。

 つぎに通称ファイヤーワイヤーIEEE1394でD1をMacにつないでみました。いちいちカードを抜いてパソコンに読み込ませなくても、すぐにパソコン上で画像が見られるからです。SCSIの後がまとしては、USBよりファイヤーワイヤーに魅力を感じているのですが、まだその端子を持ったパソコンはもっていません。どうしたものかと考えましたが当面 パワーブックにカードを入れることにしました。瞬時とは云えませんが撮影後3秒程度で画像はパワーブックに出てきます。ここまではまずまずなのですがカードと接続端子をつなぐ部分が割れてしまいました。危ないなと思って十分注意していたのに5分か10分のテスト中にです。使えない訳ではないのですが気分は良くありません。メーカーにいって交換はしてもらいましたが、AV端子でテレビとつなげるのとは大違いでもう一度という気分にはなれません。きちんとした端子を持ったパソコンが設置されるまでは休眠で、通 算2連敗になりました。

12月18日(土)

 そろそろD1もファミリーの一員になり物珍しさはなくなりました。D1日記もこれをもって終了とし、来年からはWeekly One というコラムに発展させることにしました。あまり特技も多くないのでカメラの話題などが多くなるかもしれませんが、身辺に起こったこと感じたことなどを何でも取り上げようというねらいです。

 たとえば来年2~3月の日本カメラショウに、D1のライバル キャノンEOS 2000が50万円を切って発売されるらしい。とかフジのDS330が歯科用セットのキャンペーンを始めたのでそろそろ次が出てきそうだといった話題です。Nikon E3と共同開発をしていたDS-560が置き去りを食った形になっているわけですし、フィルムの売り上げもデジカメに食われているわけですから、またまた不良在庫を処分してというフジ商法です。だまされないようご用心!

 D1日記のまとめやデジタル諸々の話題を歯界展望1月号から連載することにしています。年末にはその第1回が刊行されます。パソコン関係の雑誌などに比べると、原稿を書いてから3ヶ月ぐらいかかる歯科雑誌は、新しい情報という点では辛いものがありますが、こちらもご覧いただければ幸いです。目次は以下の通 りで3月号までは執筆済みです。それやこれやで忙しい年末ですが、皆さんは素晴らしい2000年をお迎えください。

症例記録とプレゼンテーションのデジタル化 
   1月号. 一台のカメラがシステムを変えた
   2月号. 撮影の実際
    3月号. デジタル化の長所と欠点
    4月号. スライドのデジタル化と保存方法
    5月号. モニターとプロジェクターの色調
    6月号. プレゼンテーションの組み立て方
    7月号. トータルシステム、X線写真
    8月号. これまでの足どり、今後の課題

[蔵   トップページへ]