金子歯科医院

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デジタル1眼レフ第二歩

 LED照明を使った画像はスライドと比べシアン(青み)が強いという意見を耳にします。たしかにリングストロボ・スライドの組み合わせに比べるとそうした傾向があると思います。昔のことですがペンタックスのリングストロボ開発のお手伝いをしていたときにも、メディカルニッコールとの比較で同じようなことをいわれたことがあります。乗り換えてもらうには致し方なくストロボの管球を黄色ぎみに変えました。ニコンのリングライトでも似たような意見がでて拡散用のカバーを2種類作っていました。

       設定
 デジカメではユーザーの好みでこうした色調を動かすことは可能です。いろいろな調節法があるのですが、まずは調節幅が広いホワイトバランスだけで試してみて下さい。説明書の55ページに微調整を含む色温度の一覧表があります。2700Kから9200Kまで、数値の少ない方では青みが増し高くなるにつれ黄色、赤が強くなります。ファンクションダイアルか撮影メニューで調節します。(微調整はメニュー・WBからマルチセレクターを右押しすると数字が現れます。)
 晴天ではやや気になる 毛細血管の青みが曇天では目立たなくなります。晴天日陰では青みは消えますが歯肉も歯も黄色味が強くなりパソコンでの色調補正も難しくなります。曇天で-3に微調整して6600K、この辺が限界のようです。(Web上の画像の限界があります。ご自分で確認して下さい。)
 これらの画像はコントラストはノーマルで撮影したままの状態です。ややはっきりしないと思われるかもしれませんがカメラの設定はあまりいじらないほうが良いでしょう。コントラストは上げるより下げる方が難しいので、カメラのコントラストをHIghにすべきではありません。前回のレベル補正だけでもコントラストは整います。

       画像調整
 これと同じようにWBを変えて2枚の画像を撮影し、Photoshopの色調補正のツールを使って一方を他方に合わせて見て下さい。どんな方法でもかまいませんが、簡単そうで簡単ではないことが分かると思います。長い時間作業していると何がなんだか分からなくなってきます。別名で保存し翌日でも開けてみて下さい。前日作業をしていた時の見え方とは違っているはずです。
 こんなことを毎日やっていられません。ご自分の設定を決めるには十分時間をかけてください。この時に重要なのは信頼できるモニターを正しく調節しておくことです。ノートパソコンでもできないことはないでしょうが、ちょっと苦しいような気がします。
 レベル補正以外に私がよく使うツールはイメージ→色調補正→色相・彩度です。カラーバランス、トーンカーブなどは2つの色が相関して動くので難しいと思います。色相・彩度は赤、黄、緑など個々の色が変えられるので安全なのですが、なぜかシアン、青だけはあまり変えられません。この時だけは他のツールを使っています。前回も書きましたがあまりいじらず、深みにはまりそうになったら元画像に戻ることが鉄則のようです。

 


ファイルブラウザ

 スライド時代には、20枚ごとにスライドを挿入したシートを広げて、比較をしたり整理をしたりしていました。デジタル画像を閲覧するにはファイルブラウザが不可欠で、その使い勝手が作業能率を左右します。Mac OS X.2になってサムネイルアイコンの大きさが変えられるようになり、便利にはなりましたがそれだけでは仕事になりません。  スライド時代は、20枚入りのシートを並べて眺めていましたが、デジタル画像ではブラウザが不可欠です。その王様は何といってもGraphic Converter です。左側にはパソコン内部が階層状に表示されます。真ん中は選んだホルダーの一覧で、画像をクリックすると右側にExifデータとともにその画像が大きく表示されます。(大きさは可変です。図1)さらにダブルクリックすればその画像が立ち上がります。  2番手はiPhotoでしょう。この特徴は表示全体が下部のスライダーで連続無段階に変えられることで、どんな大きさでも画はきれいです。(図2)ただ表示のためにはホルダーをドラッグドロップして読み込ませることが必要でやや時間がかかります。1月25日にリリースされるiPhoto 2がどこまで進化を遂げ、遊び仕様から仕事仕様に変わってくるか楽しみです。  Photoshop 7のファイルブラウザもそれなりの仕上がりですが、拡大表示が3段階だけです。さらに「予期せず終了!」が多く、Graphic Converter には遠く及びません。

パソコンとプロジェクターのデジタル接続

【液晶プロジェクター】
 デジタル・プレゼンテーションの大きなネックは、プロジェクターがデスクトップで作業したときの色調をなかなか再現できないことです。とくに口腔内の歯肉や歯の色は、苦労して調整してもその通りには映ってくれません。このため演者によっては図やグラフが多い総論はデータ・プロジェクターで、症例はスライド・プロジェクターで!という使い方をしている人も少なくありません。
 その原因としては、 デスクトップパソコンとノートパソコンの扱うカラープロファイルが違うことや、プロジェクターの液晶パネルの性能などが考えられます。前者にはデスクトップのカラープロファイルをノートパソコンに移したり、後者は種類の異なるDLPプロジェクターなども使ってきました。ただ、いずれにしてもノートパソコンまではあまり変化していない画像が、プロジェクターで映すと変わってしまうことから、原因はプロジェクターにあるのではないかと考えていました。
 EPSON ELP-7200を2年ほど使って照度アップのため ELP-7600に交換しましたが、明るさ以外の色調問題は何も進歩していませんでした。デジタルカメラの場合もD1、D30など黄色カブリに悩まされましたが、液晶プロジェクターの場合も歯牙の象牙質が彩度の高い黄緑色になってしまいます。デジタル画像にとってイエローは扱いにくいもののようです。Photoshop上で画像の色調を過補正したり、最終的にプロジェクター自体の色を変えてつじつまを合わせていましたが、試写してはまた補正を繰り返す作業は予知困難で、演者が変わればプロジェクターの補正値も違いきわめて非効率的な作業でした。

【DVI接続】

 「正確な色を見るにはCRTでないとダメだ」と今も言われます。たしかに過去の液晶モニタの画質はCRTには遠く及びませんでしたが、2000年に登場したスタジオディスプレーの鮮やかな発色には、多くの人が目を見張りました。液晶の進歩もさることながら、アナログ接続がDVIと呼ばれるデジタル接続に変更されたことが色調向上の要因だったようです。その後さらに大きさと品質を向上したシネマディスプレーが登場し、液晶モニターはCRTと肩を並べるところまできました。

【パソコンとプロジェクターとの接続】

 デジタルプレゼンテーションの流れの中で、ノートパソコンとプロジェクターの接続にはアナログのRGB端子が使われています。パソコン内部もプロジェクターもすべてデジタルなのに、RGBケーブルをはさんでパソコン(デジタル)→RGBケーブル(アナログ)→プロジェクター(デジタル)と2度の変換をすることになり、これが色調に影響を及ぼしている可能性はありそうです。ノートパソコン本体とモニタとはデジタルで接続されているのですから、プロジェクターともデジタル接続が可能であれば環境的には同じ条件になるはずです。
 EPSON ELP-7600はDVI端子がありますから、後はデジタルで接続可能なパソコンを使えば良い訳ですが、同じDVI端子を持ったノートパソコンはMac にもWindowsにもありませんでした。デスクトップ型のG4 を使いDVI接続でテストをしたところ、出力された画像はRGBの場合とは全く異なり、予測できないような色調変化は起こりませんでした。物の本によれば、DVI接続はアナログ変換による色調変化が起こらないだけでなく、パソコンとつなぐだけで自動的にモニタやプロジェクターを調整する機能を持っているようです。ちなみにEPSON のプロジェクターの中7機種はDVI端子を持っていますが、モバイル5機種にはありません。


2002.5.待望のDVI端子を持ったPower BookG4が登場しました。これで今まで頭を悩まされ続けたプロファイルの問題からも一切解放され、誰でも簡単に色の変化が起こりにくいプレゼンテーションが行えるようになります。残念ながらWindowsでDVIをもったマシンはありません。

  前回の記載に誤りがありましたので訂正させて頂きます。  アップルのG4、Cube、スタジオディスプレー、シネマディスプレーに使われているのはアップル独自のADC(Apple Display Connector)で、デジタル接続ですがDVIとは別物です。アップルのマシンの中でDVI端子を持っているのは現行のPower Bookのみです。  他に先立ってADCでデジタル接続を進めてきたアップルが、Power Bookにデジタル接続を設けたことは大歓迎なのですが、なぜ、今、DVIなのかはまったく謎です。ADCであれば自社のシネマディスプレーなどに直結できるのに、DVI-ADC変換アダプターなしではつなげないDVIを新たに導入した理由は何なのでしょう。ADCに明日はないと判断してのことであれば、ADCを売り物にしてきた液晶ディスプレーやG4などの後始末はどうするのでしょうか?。次の新製品がどちらをつけて登場するのか興味深いところです。
( 02.8.02 )


 お盆の頃が・・・・といわれていた新G4が発売になりました。マシンの性能は大した進歩はなさそうですが問題のデジタル端子はマシン側にも、ディスプレーにもADC、DVI、両方を備えるという念の入れ方です。得意のディスプレーとのセット販売で一気に液晶化を進めようという魂胆のようです。
( 02.8.14 )

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