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この物語は熊本の永田先生が書かれた闘病記録です。(ノンフィクション)


1. 三菱ジープデリバリーワゴン

  

 最近、何も面白くなく、これじゃいけない、何か楽しみをと思っていましたが、以前から欲しいと思っていた車があったんですが、1ヶ月程前に通 勤中にその車の後ろについて走っていたのですが、無性に欲しくなりました。それから、雑誌等で車を捜しました。診療後に中古車屋めぐりでしたが、県内にはたった1台だけありましたが、 ボディに穴があったりと一見きれいにみえてもよーく見るとほころびが目立つものでした。そして、県外に足を向けることになるのですが、中古情報法から捜し、まだ決まっていないとのことで、 診療が終わるやいなや、雨の中、片道200km(高速を含めて)とある福岡県の片田舎の工房を訪れました。

これからレストアするということで部品はほとんどバラバラに外されていました。 しかし、ボディはほとんど痛みがなく、これまで見た中では上物でした。しかし、そこの工房の人は「この部類の車は決して乗り心地は良くないですよ。」 「本当に好きな人でなければあまりすすめませんが・・・」という言葉が返って来ましたが、そんな車ならこっちが合わせればいいんだからと思い、その場で内金を払って帰って来ました。雨の中、深夜の帰宅でした。

 それから1ヶ月、1日千秋の思いで納車を待っていますが、あと2週間はかかります。来月先生がいらっしゃった時にはこの車で迎えにゆきますよ。

 

   

 何だよ、その車は?ですって。
それは24年落ちの国産車で、三菱ジープデリバリーワゴンなのです。超アナログの稀少車です。できるだけ元の姿を変えないようにたのんであります。しかし、問題はシートです。それまで新車時のシートがそのまま使われているものは1台もなかったのですが、この車ではまだ張り替えていないもので、若干ほころび部分は何とか補修可能だろうということだったんですが、ビニールがかたくなり補修がむずかしく、三菱の方ともだいぶ掛け合ってもらいましたが、シートの部品はなく、またシート屋で同じ色を捜してもらいましたが、同じ色はなく、結局オリジナルの色の再現は不可能という連絡がきました。

金子先生とはまたちがったところで「色」の再現に悩んでいます。ちがった色で全部張り替えるか、部分的に張り替えるか?
 この車の情報も少ないので、これまで使いもしなかったインターネットで資料を取り寄せたりと、今はまあ楽しみないい時期なのかもしれません。今後また、その後の進展に乞うご期待!です。

 

 


2. レストア

  

 いやあ、金子先生にこのことと言えば、なんでこんなおんぼろを、と言われそうな反面 、 先生にはわかっていただけると密かに思っていました。といいますのが、先日、臨床歯科の打ち合わせ後の飲み会の時、 納車まで内緒にしておこうと思っていた車のことをつい口ばしってしまったところ、栃原は「なんで先生がジープを?ピンとこないなあ!こんなもん買って何に使うんですか?」 松田は「すぐいやになるんじゃないですか?下取りしろったって僕は買いませんよ。」などと言われ、顔には出さなくても「こいつらは!!」と、その反応によさにがっかりしました。

とにかく、私には似合わないとのことでしたが、まあそれはそれでしょうがない。似合うようになればいいと・・・。でもお世辞でも金子先生から好評いただいて、とてもうれしいです。

 

   

 さて、またこの車についてですが、ボディには本当に痛みが少なかったんです。ジープの車体は重く、2.8トンを越える重さですが、塗装はあまり良くなく、25年近く経ったものではさびがないのはほんとに少ない、特にフロントフェンダーの上を見ればそこには塗装のふくらみがよくあり(内部のさび)、一般 に5年に1度は塗装のやり直しが必要とのことです。購入した車は営林局で使っていたもので、結構保存、メンテをやっていたようです。(この車の受注先は民間は少なく、林野庁などの官公庁が多かったというデータがあります。)

今回のレストアに際しての塗装は、その工房は100台以上手がけていて、(しかし、一般 的なジープが多いのですが)オリジナルのものと全く同じ塗料を持っています。(エンジとクリーム色のツートンカラーです)それでボディの再現は全く問題ありません。

 エンジンは2400ccのガソリンです。このデリバリーワゴンもやはりディーゼルが多いのですが、ディーゼルだと原付バイクよりのろいと言われていますので、この点でも良かったのです。もろ9万H走っていますが、一発で発動し、いい音を出します。この種の、この年代のものではいい走り方(距離)で、4〜5万kmだとメーター1回転している確率が高い!!なんて自己中心的な見方ですが。それで、エンジン部には手をつけないことになっています。ホース類はすべて交換しますが、ダイナモなどいつまで持つかはわかりませんが、ダメになった時に交換ということになるでしょう。

 先回お話ししましたシートは残念です。オリジナルのシートで乗りたかったんですが、なぜならこの車は赤いシートで、それが当時のトレードマークだったんです。これまで見たものは全て張り替えてあってやや茶色のものでした。私が工房で見たものは、赤でも少し中華的な色の赤で、運転席のほころび以外は全くいい状態に見え、工房の主人も「これが本当の色なんですよ。何とか補修します」と言っていたんですが、専門のシート屋でも無理!それは、きれいに保存されていてもビニールが硬くなっていてかえって破ける恐れがあるとのことでした。何百種というシートの色見本でも同じ色はなかったそうですが、でも硬化したものは長くは持たないので、やっぱり近い色で全部(前部・後部)張り替えしかないと思います。
 また、部品に関してはほとんど供給可能なようですが、中には全くないものもある---テールランプカバーなのです。これはどこの三菱を捜しても1コも入手できないもので、盗難が多いとのことです。その工房でも「納車の時まではつけません」と言っていました。だから、必ず車庫に入れなければならないそうですが、私の自宅はサーブ2台で満杯、近くの駐車場を貸りるのですが、みんな青空でどうしようかと思っています。まあ、熊本ではこの車のマニアはいても数人くらいでしょうからそこまでビビル必要はないでしょう!

 マニアと言えば関東にこのデリバリーだけを持っている人のワンメイククラブがあるそうなんですが、そこには何十台でなく、何百台とあるそうです。そこのやつらは、ここ九州でもいろいろ捜し、つぎつぎと本州へ持っていっているそうです。誠に困ったものです。今からは数少ない九州のものを絶対本州に送らないようにしたいものですが・・・

 つぎ、また近いうちにデリバリー第3弾を!

 



3. 車が来ない!

     

 まずいことになりました。こりゃまずい!
 昨日の夕方に車庫(エム・ワン・カンパニーという名)に納車の最終打ち合わせのTelを入れました。すると「エンジンが調子悪いんです、油圧が上がりません。同じエンジンを1つ持っていますので、積み替えの段取りをしています。」とのこと、この場におよんで、何を今ごろと、あの阿蘇の金子セミナーの時の頭から炎がもえあがる程頭にきましたが、怒ってもかえってマイナス効果 、先方は「これから頑張ってなおします。夜は遅くなっても必ずTel入れます」とのこと、このTelのせいで、納車前ルンルン気分がいっぺんにさめてしまい、いろんな不安やまずいことが頭に浮かんで来ます。やはり第1にエンジン、このように油圧が上がらなければ、高速を走ればエンジンは焼け付く恐れあり、積み替えるったって、もう1つのエンジンは大丈夫なのか?やっぱり古いものはそれなりに常に覚悟をしとかなければならないのだと、いつ持病が出ても・・・そういえば、金子先生はこのところすい臓は調子いいみたいですね。すい臓じゃなくて、この車の心臓部はまだまだいけると思っていたのですが、素人にはわからないです。でも、工房のおやじも自信持っていたんですが・・・。

 

   

 そして、不安と期待に乙女心のように揺れながら・・・。

 夜11時、Telが来ました。
「努力はしたんですが・・・。ダイナモとクラッチも取り替えるようにします。」
「・・・・。」沈黙
「明日の納車は無理みたいですが・・・。」
『今まで1ヶ月以上もの間、お前ら何をやっていたのか!』と、のどまで出ましたが・・。
淋しい悲しい電話でした。
 これはまずい、車の心臓病の他、いろいろイカレテルこともそうなんですが、明日はKDMの例会日。こりゃまずい。
 この数日で永田がまたある車にのぼせて、今週金曜に納車ということをメールで送ってあるのです。そして『ジープ讃歌』なる文までKDMの掲示板に出したばっかりで、明日の例会の時に会場横に乗り付け大公開するつもりだったんです。しかし、納車前日にこんな大トラブルが起きたことなんて、知られるともう何とバカにされるかわからないし、栃や松の笑いを想像しただけで恐怖感におそわれます。

 

 

 とにかく、明日は車は来ないし、例会はあるわけだし、どうやってごまかそうか、このハプニングは金子先生にだけ、古きアナログの良さをわかってくれる先生にだけへの話しですからね!この車の良さのわからない奴らには絶対何もなかったことにして、来週になってしまった納車をどう言えばあやしまれないのか?考えてもいい案が出て来ません。
 ああ、掲示板にあんなジープの自満しなきゃよかった。これで、納車前に壊れたなんて最悪!
以上、完全にめげています。

 

 


4. 『星に願いを』

  

 今、深夜2時半を廻ったところ、『星に願いを』のメロディーが心地よく疲労した体にしみ込んで来ます。みんなを送り届け、先程帰宅しましたが、家族はもう眠りの中、また外へ出てデリバリーの鍵を開け、落ちついて計器類を確かめたり、ノブを引っぱったり、もどしたり、荷台のスペースを確かめたり・・・と、納車やいなや、興奮の7時間を終え、デリバリーとやっと2人きりになりました。室内ランプをつけ、座っていると車もやや疲れたようにも感じます。
 しかし、今日1日よく頑張ってくれました。結婚披露宴を終え、ひっぱり廻しにいささか疲れた花嫁のようです。ヘタクソな運転にもよく耐え、すこぶる元気に走ってくれました。

 

   

 午後6時半、センターの勤務を終え、診療室にもどると、すでに到着。車屋さんに支払いを終え、取り扱い方を教えてもらいながらも、早く出発しなければ・・・。説明も半分くらいしか頭の中に入らないまま、代診の林を乗せ出発。ところがバックに入らない、車屋さんがやってみても入ったり、入らなかったり・・・。代わって私がやってみると全く入らない、押して下げて・・・もう一度押して、そして下げて、やっぱり入らない。車屋さんに再度交代、そしたら入らない、バックランプが光らない。「いやあ、持って来る前はよく入っていたんですがね、大丈夫ですよ。」パレードの時刻もせまって来るし・・・。よし、何とかなると頭からつっこんであった車をニュートラに入れ、ダセイでバックさせ出発!道路に出たもののこれまでの左ハンドルが右へ、ポジションは全然ちがうし、シフトチェンジのコラムは初めて。シフトアップも引っかかったり、入ったりしながら一応は進みながらも、車幅感覚も全くつかめず、足が、じゃなくタイヤが地についていない感じ・・・。大体車線の中を走ってはいるのだろう・・・。同乗の林が自動車学校の教官みたいに、横からいろいろ注意はするのだが、シフトチェンジをまちがいながら、信号も見落としがち、これから何十kmも遠くの目的地まで行けるのかやや不安になってくる。なんとか牛島D.Cの前へ着くと、すでに外で待っていた。
林が、「とにかくバックしないでいいような所へ止めましょう。」
 3名乗車で次の地、出口D.C。ここまではバイパス一直線、少しはなれながらも到着したら、どうしてもバックしなければならないことになってしまった。押して下へ、何度やっても入らない。長老出口は昔の車に乗っていたので交代、でもバックランプが点灯しない。今度はマニュアル車しか乗らない林がチョウセン!でもやっぱりダメ。やっぱりオンボロをつかまされたという気持ちがよぎりながら、また交代し私がやったらやっと手ごたえが・・・入った、入った!チェンジレバーをガツンとたたくようにして押して下げたら入りました。よかった、よかった。この事件で15分も(いや、20分以上かかったかな!)時間をロス、4人でパレード最終地へ向かう、と、牛島のケイタイに「いやあ、やっとバックに入ったんですよ。もうそちらへ向かっていますので、もうちょっと待って下さい。」バックの件が解決し、それからは気持ちもだいぶ楽になり・・・でも、シフトダウンした後のチェンジはまた入りにくい・・・でも、走りは少しずつスムーズに。同乗者のはげまし、「(おせじで)だいぶうまくなって来たよ」の声にこっちもちょっとカッコツケ、走りながらタバコをつける、でも油断すると、ガクンガクンとつっかえた走りになってしまう。最終地へ到着すると、富永、栃原が待っててくれました。第1回目の記念写真を撮り、乗車。
 一応6人乗りなのですが、狭すぎる、最初この車を見たのは車屋のガレージの中、大きく見えた車も小さいのです。6人乗車は無理!それで、栃ちゃんの車と2台で遠き菊池へ向かう。信号で発車がおくれると、後ろの栃からクラクションを鳴らされたりしながらも、走りはかなり順調になってゆく。すると、新しく乗車した富永のケイタイに、菊池からのTelが入る。
 「ハイハイ、今のところ順調です。何とか動いています。」などと失礼な言葉を後ろに聞きながら・・・だいぶ自信も出て来て、スピードも上げる。牛島が、「資料には、シートはひどいとありましたが、そうでもないですよ。でも、ボヨンボヨンしますがね。」思ったよりいい、もう一時間くらい乗っているが、ケツは痛くない。また、富永のケイタイに、「もう少しで着きますよ。もうちょっと待ってて下さいよ。何せ、車が車ですから。」
 ほどなく、林、高木の待つ菊池に到着。Dr.林一家となぜか祭ハッピを着たヘンな高木が。「歓迎」え、なんだったっけ「KDM4駆同好会」かなんかのたれ幕を診療をサボって作ってくれました。そして、高木は特製クス玉を女房の歯の診療のサイソクを無視して用意してくれました。クス玉のひもを引っぱり、紙吹雪と風船をあび、一同無事の到着を記念して万才三唱!!感極まり!それから近くの炉ばたへ移動し、宴会。遅れてDr.中山も参加。金子先生にいただいたCDは祝電と披露し、車の話に花が咲き、もう12時を廻ったところでやっとお開きでした。

 

 

 帰りの運転はすこぶる好調でジャカジャカ走り、1時間程で熊本へ。警察の検問もなく楽勝!1人ずつ車から消えて、最後、今回初めての1人乗車。はるばる熊本まで来てくれたデリバリーには、何ひとつ声もかけずに乗り廻していたことに、はしゃぎすぎていたことに、妙に反省の気持ちがわいてくるのです。車に1人乗車して、音楽もなく、淡々と走っていると、何だか淋しくなってきた。今まで車に対して抱いた初めての感情でした。明日からは、しばらくは1人で乗りたい。というより、あまりはしゃぎたくない気持ちになってしまったのは不思議でした。
 もう3時半を廻りました。 もう一度、デリバリーを見に行ってから寝ようと思います。
 とってもとっても楽しく、そして少し淋しくなった一日でした。

 

 


5. カイチョー!

 

 長らくご報告が途切れましたが、Jeepが我が家にきて早や3ヶ月、ご期待いただきましたトラブルもなく全く快調そのものです。しかし快調というのは、この種のこの年代の車にとってカイチョーなのです。
 毎日の通勤と数回の遠出と、週末熊本にいない日以外はたとえ宴会後の帰宅であろうと必ず運転席に登り、チョークボタンを引き、キイをひねる習慣は欠かしておりません。ちょっくらその辺を廻ってきて、席を降りるつもりが・・・ついついいすわってしまうんですよね。ダッシュボードにつや出しのスプレーをかけたり、パネルの下のコードがどこから来てどこにつながっているのか考えてみたり、いくつかのスイッチのノブを引いたり、もどしたりの点検とか、助手席の手すり棒にカッコつけのサングラスを引っかけてみたり、ジープには古びて固くなった革製手袋が似合うと、捜して来てかけてみたり、やることはいろいろあります。最後に、モノラルのカセットで古典的なJAZZを聴きながら一服。これが日課になっているマイ・ラグジュアリー・タイムです。

 

   

 シートは前後共に長イス、ビニール張りの田舎の病院の待合室と同じものがのっかっているだけ。でもすわった感じは悪くない。あのバケットシートという、あっちこっちくっつきたがるシートよりずっと気持ちがいい。夜、駐車場に酒を持ってきてJAZZを聴くのには、絶対にこの長イスでなければくつろげないのです。
 長イスは両端だけに足があり、シートの下は完全な空間になっています。雨の日、普通 の車では乗車と同時にたたんだ傘の置き場所に困ってしまうのですが、この空間はちょうど腰の高さなので、ドアを開けると同時にここに傘をほうり込みシートに登るという、きわめて自然な動線になるのです。さすが三菱、この配慮、ニクイねぇ。
(このオンコチシン的なシートも、やっぱり走っているときはイケナイ!何てことのない交差点の右折、左折でも尻のポジションがずれてしまう。スピードがでていなくてもGがかかって体が無意識に曲がる方向に傾いてしまうのです。)

 

   

 コラムシフトはこの古さがまた新しく、ひどく気に入っています。しかし、そのチェンジの具合には・・・。当初はこちらがヘタクソだからスムーズにいかないんだとケンソンしていました。しかし慣れてもほとんど同じ!入らない時はまるで入らない。特にシフトダウンするときはダブルクラッチを踏んでも、ギア対ギアの咬頭嵌合位が一致せず、チェンジレバーは頑として動かない。力づくで押し入れようとすると、運が良ければレバーがしなりながら若干滑走して嵌合位へ。そうです。スライド・イン・セントリックです。赤信号で停車する前には、アンテリアジグの要領で嵌合位 をさがしておくことが不可欠です。そうでないと発車オーライになっても1人取り残されてしまうのです。シフトアップ時の2→3→4というのは、ほとんど問題ないのですがねぇ、やはり、一速がくせものです。バックは相変わらずガツンとたたかないと入らないので、できるだけその回数を少なくするよう心掛けています。たとえば、近くのコンビニの駐車場は坂になっているので、頭からつっこんで駐車し、帰りは惰力でバックして前進という具合です。

 

   

 次はサスペンションです。この乗心地はきれいな舗装道路では微妙に前後左右に揺れ、運転者を楽しい気分にさせてくれるのです。しかしボロな舗装だと、そのつぎ目でさえバウンドしてしまいます。今走ってるほんとにボロなトラックでも、前輪はコイルのバネですね。前後共に板バネの車はJeep以外は見ないですね。このサスは西部開拓史の馬車直伝のものです。この間雑誌で見た1930代のフォードが同じサスでした。前部バンパーの下に板バネの止めのヒンジがつき出している。この時代の車はスピードが出なかったからよかったんでしょうが・・・。

 

   

 そういえば、3週間程前に一度だけ高速道を走りました。ゲートを通過し、本線へゆっくり入り、加速し80km/hを越えると急にエンジンがうなり出し、車体のどこからこんな音が出るのか?グオーという車とは思えない音が車内に充満。カセットのJAZZのサックスも全く聴こえない。窓を開けたらもっとうるさいのか?そうでもない!また閉めてみる。ほとんど変わらない。窓から入ってくる騒音と逃げていく音が同じらしい。このうなりでは目的地にまではたどりつけないと、出口を探してもインターの標識はまだまだ先。しょうがないので90km/hくらいで耐えて走っていると、音や振動にもだんだん慣れてくる。1時間も走っていると「壊れるわけない」との確信も出てくるのです。話のネタにアクセルを全開にしてみよう。手の汗を片手づつていねいにズボンで拭き、両手でしっかりとブレるハンドルを握り、アクセルが床につくまで踏み込むと思ったよりどんどん加速し、128km/hほどをマーク!(メーターは140までしか刻んでない)ただ、心臓が止まる(これは車、運転手共々)思いでした。
 高速道のつぎ目のギャップや舗装の段差さえも危険!とにかく飛びハネてしまうのです。最高速で走っている時の路面 の段差を通過する時は荒馬のごときなり!この車こそ、ハネ馬の紋章が与えられるべきなのです。前後板バネという1930年代のサス+2点式シートベルト+120km/h以上という組み合わせは富士急なみの醍醐味です!でも、こんなスリリングなことはもうしない。だって、まだ借金だいぶありますから・・・。

 

 

 やっぱりこのアナログ車はアナログの一般 道が楽しい。ボヨンボヨンしながらのシフトチェンジ、外の眺めもいいし・・・。そうなんです。ボンネットはやや高いながらも横部分は切り落とした形になっているので、前方の視界は良好。そのボンネットの前方の高い位置に強力なヘッドライトが装備されている。それは草むらなどでも遠くを照らせるようにとの配慮なのだ。でも一般 道の夜の運転では、前方車にはかなりまぶしい。信号待ちの時、前の車の室内を完全に明るくしてしまうほど。だから、信号時は消灯のマナーを守るようになった。とてもいいことだ。ただ、運転席前方のパネルにある引っぱったりもどしたりするランプのスイッチとワイパーのそれとが隣同士で、真暗な室内ではよく間違えて引っぱってしまう。もう一つどうしても慣れきれないのが灰皿!パネルの前面にある灰皿はすごく小さい、そのうえ奥行きが4〜5Bくらいしかない。運転しながらタバコの習慣は止められず、くわえタバコでシフトチェンジ、その合間に灰皿へ持ってゆくが、揺れながらちゃんと所定の場所に灰をはたくのはかなり難しく、パネルに一瞬押しつけてしまったり、床に灰を落としてしまったり・・・。でも、いろいろ不都合なところもありながらも楽しいですね。

 

   

 明日も予報によると天気、朝の通勤時は四方を大小合計13枚のガラスから差し込む光、それに日光遮断の全くない完全透明なので、ほんとに明るい室内での運転はまさに爽快!今夜はこの文を書きつづけていたので、夜中の訪問をしなかった分、朝は早目に行ってあげなきゃ!

12月13日(水)午前4時5分

 

 


 

患者 熊本在住の永田省蔵氏
病名 発汗性Jeep症
伝染性 おそらくないと思われる。
症状 体温・心拍とも異常なほど上昇し、jeepから離れたくなくなるが、本人・関係者ともに幸せになる・・・  
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