金子歯科医院

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軽トラ温泉誕生記2

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デッキバン
   このところすっかりカメラづいていますが、軽トラ温泉の方にも新しい話題が2つ生まれています。ことの始まりは初夏の頃です。おなじみのダイハツの営業マン氏がブラリとやってきました。もともと車大好き人間で、ちょんがのくせにバイクを含め数台の車を持っています。その上にコペンが誕生した2002年7月には私と割り勘で1台買おうと困らせた奴です。
(モグラのつぶやき2002.7.12)
「今度はレカロをつけたモデルが出ます。」2年も経つのにまだ諦めていないようです。「それも良いけど軽トラにレカロはつかないの?」背板が直立しているのはキャビンがつまっているからで無茶苦茶な話です。しばらく黙っていましたが「軽トラで荷台は少し小さくないますがキャビンが長いのがありますから・・・」「ほんと!。帰ったらカタログでも送って。それでレカロつくかどうか聞いてみて」「ところがですね、来週結婚式でちょっと!。」「誰の結婚式?」「自分です。」「ほんと!良かったね、ようやく見つかって」「旅行はどこにいくの?」「ルーマニアに」「なに・・・・」「嫁さんがルーマニア人なので、向こうで結婚式」「どうやって口説いたの?英語なんか喋れたっけ?」「彼女が英会話の先生だから・・・・」「ふーーーん。」

   10日ほどが過ぎ、コマネチ風の美女とルーマニア結婚式のアルバム、ビデオ、お土産とともに凱旋してきました。
(2004.10.11)



   親愛なるわがセールス氏のおすすめはトラックのキャビンが28?後ろに延長されたジャンボという車種です。確かに直立した軽トラの運転席からは解放されますし、シートもスライドできます。もしかしたらレカロもつくかもしれません。ただ姿形はぱっとしませんし、延長した部分の下部を荷台側から使えるようにした設計は私にとっては無用です。「なんか面白くないなー」「やっぱりコペンにしますか」「温泉は?」「・・・ポリタン」らちがあかないのでネットで配送シリーズ「特装車」というのを見つけました。いろいろ変形軽トラがあるのですが、その中にあまりみたことがないデッキバンというのを見つけました。ただ小さな写真1枚だけで細部はわかりませんし、敵は新婚旅行中なので都内のダイハツ店に電話をしてみました。ところがこれが社風というのでしょうか、あんまり売る気はないらしく、分かったのはどこに行っても展示車はないということだけでした。結局、帰国を待ってようやく総合カタログのようなものを手に入れましたが、実車はないのでこの中の2ページで決断を迫られました。
(2004.10.24)



   カタログの中で目についたのは、デッキバンという名前とずんぐりもっくりしたスタイルです。かねがね波板のシトロエンのバンや、ホンダのバモスなどはお気に入りでした。軽トラよりはかっこよいが、トラックとはいえない申し訳程度の荷台など、そんな冗談っぽい雰囲気です。一目惚れながら温泉が運べなくてはコペンと同じです。荷台寸法から計算すれば予想以上で500リットルぐらいになりますが、凹凸やテーパーなどもあるのでそううまくはいかないでしょう。もちろんこれまでのような、活魚輸送用ポリタンは使えませんから作るしかありませんが,この絵だけでは図面も描いてもらえません。いつもの仲間に相談したところ、ステンレスならお任せという人が上田にいるから大丈夫だが「車を買っちゃって持ち込むしかないな」ということになりました。「不見点」はよくやることですが、性格は年齢によっては変わらないようです。車が来るまで、風呂桶一杯のお湯が運べるか(最低300リットル)塩ビかステンか、固定は?、蓋は?など悶々とする日々でした。

   いざ当日、車を引き取りかねて打ち合わせてあったステンレス加工の人、塩ビの配管材料やさんなどをまわり、細部では少し現実に近づきましたが、正確な寸法は車ごとお任せになりました。
(2004.10.26)







      一週間ほどの間に光り輝くステンレスのタンクが装着されてデッキバンが帰ってきました。車自体もそうですがもうNew軽トラとはいえない高級仕様です。特装車のなかの特装車という名にふさわしい姿は素晴らしいのですが困ったこともあります。もともとキャビンやシートなどが増えて100キロほど重い車体に、推定50キロほどありそうなステンレスタンクが乗せられたため、軽トラのあのキビキビした走りとはまったく別物になったことです。走りは我慢するとしても「お湯を積んで家までの急坂が上れなかったらどうしよう!」と回送中ずっと気がかりでした。  到着後早速、上れなければ水を捨ててくる覚悟でタンクに水を入れ坂を下りました。これまでは短区間はサードに入れることもできたのですが、今度はとてもそんな余裕はありません。わずかなシフトミスでも上れなくなりそうなのでローに入れっぱなし。それでも傾斜のきついカーブではハラハラでした。何とか上れたのでひとまずはほっとしましたが、上れなかったらと思うとぞっとした一幕でした。  次はタンクの固定です。タンクには鍋の取っ手のようなステンレス板がボルトどめされ、これとボディー側のフックとがベルトで締め付けられています。空タンクなら大丈夫でしょうが、約4000ccの水を入れてタンクが暴れれば、止めてある鉄板がちぎれることは目に見えています。ボディとのスペースにコンプレッサーのベースに引く厚手のゴムなどを詰め込んで見ましたがしっくりしません。この日は時間切れで諦め、大工さんに事の次第を話し、木枠に期待して帰りました。
(2004.10.29)


      先代の軽トラ時代には、ポリタンを囲む木のフレームを荷台の鉄板にボルトで止めてもらっていました。(軽トラ温泉誕生記/こだわりの部屋)今度はそんな作業スペースもないので大工さんも苦労したようですが、仕上がりはいまいちでした。最後の拠り所がなくなったので、ない知恵を絞らなければならなくなりました。最初のフックのような一点に負荷がかかるのはだめ。少数のインプラントより義歯床のような・・・などというところで暫く引っかかっていましたがカー用品店でタイヤを見てひらめきました。  剛から柔への転換です。ただ自転車では細すぎる。バイクでは径が小さすぎる。昔のホンダカブみたいなのが合いそうですが探すのに手間取りました。チューブだけを両側に入れてみたのですが、これだけでは最初のゴムのパッキングより頼りありません。チューブをタイヤにはめ込みエアーをいれて大正解となりました。側面全体でホールドしてくれますから安定感もあり、エアの入れ方で調節もできます。入れすぎるとリムがないので蛙のおなか状態になってしまいますが、小型コンプレッサーにノズルをつけ自宅でも調整可能です。大いに気をよくしてにやにやしながらいも焼酎で乾杯でした。
(2004.11.3)


般若の湯、走り湯、逢初の湯、明星の湯
      伊豆山のホテル、ここが軽トラ温泉発想の原点ですが、最近1ヶ月休館にして温泉施設を大改修しました。ここは4つの源泉を持っていてフロアによって使い分けているのですが、工事に伴って配管も改善されホテルの前面に二つの給湯パイプが出てきました。
残りは裏側ですがそれも含めて軽トラを持って行けば、温泉のチョイスもできるようになりました。茶色の配管はホテル側、その先のグレーパイプとフレキシブルホースはこちらがわで、接続しコックをひねれば音を立てて温泉が流れ込んできます。
   温泉の方はこれ以上ない設備になりましたが、軽トラ側に悩みは残っています。トラック時代はタンクは4輪の中間にあったので安定していたのですが今度は完全に後輪の上、何となく走り始めたパワーボートのようで安定が悪いのです。4駆にして帰ってくるのですが、海風に吹かれると少しふらつきますし、タンクに隙間があるとお湯の方も暴れてきもちよくありません。後輪のリーフを強化して欲しいのですが応答がないので、後輪の空気圧を上げてごまかしています。積載量オーバーでつかまるとすべてが水の泡ですから。
(2004.11.29)


展望風呂





      ちょっと頼りないDeck Vanですが、こんなものと割り切れば苦にもならなくなりました。今年の連続台風では何事もなかったのですが、先日の低気圧の強風で雨戸2枚とともにボディカバーが昇天してしまっただけが事件です。
   わが家の温泉システムで唯一機能していないのが、ベランダに置いているストック用のタンクです。夏場ここに温泉を入れておけば、いつでも潤沢にお湯を使えるだろうという構想だったのですが、やはり一夜明ければ水になってしまいますし、太陽熱の効果はありませんでした。五右衛門風呂風の使い勝手にも難があり無用の長物になっています。一方、軽トラ温泉の初期に庭先のデッキに置いてみた最小の風呂桶は、場所と居心地の悪さでどうも使う気になりません。支度をしてサンダル履きで家をぐるりと回らないとたどり着きませんから、一回は入っても保温を含めて2度3度はどうしても億劫なのです。
   タンクの置いてある場所は居間に続くすこぶる利用価値の高いポジションですから、ここに露天風呂があれば絶好です。タンクの処分法のめどをつけて町の衛生工事屋に出かけました。狙いは売れ残り処分品です。裏の倉庫に最近は人気のなくなったステンレスの浴槽を二つ見つけました。片方はまったくの四角い箱なので敬遠し、背もたれに傾斜のあるものにしました。
   すでに軽トラからと屋内の風呂からの配管はできているので、タンクと置き換えるだけで工事らしいことは何も不要です。ただ、深夜屋外のお湯を屋内に移して保温するのに一本の配管を双方向に使うことや、屋外の電源工事を多少手直ししました。初日は夕暮れの半島を見ながら第一回目、風に吹かれながら満天の星空の下で、そして翌朝はまばゆい朝日の中で(写真2)と申し訳ないような温泉三昧でした。
   この分では他の浴槽は全部使わなくなってしまいそうですが、まだベストポジションは決まっていないので置いてあるだけです。留守中に風に飛ばされてはかなわないので、温泉入りのポリタンを重しにいれて工事用のブルーシートをかぶせています。どうやら正月のスキーは絶望的ですが籠城体勢は整いました。
(2004.12.20)


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