金子歯科医院

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その10  Coolpix 950

 先日のステップアップリングを介してCoolpix に装着した写真を見せたところ、ユーザーの一人からあれではセンサーが塞がれてAFが効かないというクレームがきました。光学的ファインダーが使えないのはこの手のものでは仕方ないのですが、小型デジカメにAFは必須だといわれると、ごもっともというしかありませんでした。これらの人達こそリングストロボで苦労しているので何とかしなければなりません。
 Coolpixのレンズ先端は約30ミリ、LEDの内径は50ミリ、LEDを少し偏心して取り付けることで、センサーがあるスペースにあるという場所を避けて取り付けるように工夫しました。やれやれと思って取り扱い説明書を確認しました。何とこのセンサーは調光と赤目防止のものでした。悔しいので写真だけはとっておきました。
 結論はステップアップリングのみでLEDは装着できます。アクセサリーシューはないので電源部の処理は使う方が考えてください。

その11   Power Shot G2

 Coolpix 問題は解決しましたがどちらかといえば過去の製品への対応です。自分自身では今後とも一眼レフ路線は変えませんが、先日の基本ゼミでも小型デジカメで苦戦している人は少なくありません。(モグラのつぶやき・02.3.25)この人達にもできれば将来は一眼レフに移行してほしいとは思いますが、EOS D60などでも手軽になったとはいっても、ボディ、マクロレンズなどの負担は小さくありません。現在の小型デジカメをベースにLED照明の良さをはっきりさせておくことは必要です。ただ市場にあふれるデジカメ全てへの検討はできませんから機種を選んでのテストということになります。しかしこの種のカメラには意外性が大きいので、選択には十分な注意が必要です。次の点を重視して選択しました。
 1. 家電メーカーではなくカメラメーカーの製品(これまでの約束事が生きている)
 2. レンズ先端部のネジ切り、アクセサリーシューがあること(リングや電源部の取り付けが容易)
 3. 携帯性よりも操作性を重視しやや大きめのレンズ、ボディーの機種
結果的にはG・を継承し、キャノンの小型デジカメのフラッグシップであるPower Shot G・を選びました。レンズ先端部のネジ切りはないのですが、コンバージョン用のアダプターがアクセサリーとして用意されていることが決め手になりました。S1Proに続き自分では使わないであろうカメラの第2号です。(モグラのつぶやき・00.7.19

 

 

その12   Power Shot G2

 電池の充電を待ってメニュー画面から種々の設定を行います。画像サイズはL (2272×1704)圧縮率はスーパーファイン、ホワイトバランスはストロボモードにします。キヤノン製クローズアップレンズは片側しかネジ切りがないのでNG、ケンコー製2号、3号を用意しました。 オートブラケッチングなどもセットしシャッターを1/60にしてテスト撮影、まずまずの 結果ですが時に露出オーバーになります。原因が分からず困惑しましたが、ようやくこのカメラには絞りがF8までしかないことが分かりました。フィルムのカメラでは考えられないデジカメの意外性です。シャッターを1/60で固定しているのでF8より明るい被写体では調光しきれないのです。如何に短焦点のレンズとはいえ、F8では接写にはきびしいものがあります。第一の落胆です。
 これが小型デジカメだ!といわれれば仕方ないので、絞り優先でF8に固定するしかなくなりました。露出は安定しましたので、また新人衛生士に練習第2回だといって渡しておきました。夕方データをパソコンに移し見てみると色は黄色く、オートフォーカスはうまく作動せずピンぼけのオンパレード、一枚も見られる画はありません。そんなはずはないと取り上げて試してみました。露出は良いのにひどい色です。あわててLEDをD1Xに戻してみました。何事もありません。落ち込んで終了です。

 

その13   Power Shot G2

 前日のデータを仔細に検討しました。ピント合わせ、フレーミングなど撮影法の問題はともかく色調が問題です。そのうちに画像にノイズが多いことに気づきました。Coolpix 950でもカメラなどを撮ると黒いボディが肌荒れし何時も気になっていたのですが、これでは暗部だけでなく全面的に発生しています。D1Xでは400から800で使っていましたが、この手の小型デジカメではISO400は無理なのかもしれません。ISO感度は50~400となっていますが、これはカタログデータで少なくとも400は使い物になりません。100に落としてからは見違える画になり新人練習結果も見られるようになりました。しかしISOが動かせないことは第二の落胆です。
 クローズアップ・レンズも種々検討しましたが1/2倍から当倍近くをカバーするには2号、3号の2枚使用が良さそうです。まとめてみるとたいしたことではないのですが、局面局面では落ち込み、浮上の連続でした。他のデジカメでも個別差はあっても似たような結果は得られるはずです。さまざまな制約はつきますが、LED照明によって小型デジカメの口腔内撮影への道は開けました。後はそれぞれの使い方次第と思います。二人の新人のベストショットは何故かともに右側方観でした。

 

 

   

 

その14 小型デジカメのまとめ
     

「ベストショットがなぜ右側方観なのか?」
「どちらかといえば撮影が難しい側方観がうまく撮れているのはなぜか?」
 どちらも気にはなっていたのですがまじめに考えようとはしませんでした。はじめに使ってもらった人たちの「もっと光を!もっと光を!」の大コーラスでやる気をなくしていたのです。しかし連休も終わってからふと気がつきました。

 1. ボケ原因の大半はAFによる後ピンで、カメラブレはそれほど致命傷にはなっていない。側方観はミラーを使えば奥行きがなく、フォーカスエリアがどこに行っても問題が起こらない。これに対してひどいボケは咬合面観に多い。フォーカスエリアが常に口蓋や口腔底にいってしまうためである。液晶モニターを使ってのフォーカスロックはむずかしいが不可能ではない。
 2. 一眼レフの撮影ではF 16~F 22に絞らなければならないが、G2の最少絞りはF 8である。しかし被写界深度はこれで十分なので、その分シャッター速度は上げられる。ワーキングディスタンスは50~60ミリのマクロと同程度である。
 3. 新人を被写体と撮影助手にしたテストでは、ISO 200、絞りF 8で咬合面観が1/40、正面が1/80側方1/100~1/160で、ここでもベストショットの秘密が裏付けられた。
 4. 等倍程度までであれば、デジタル一眼レフを脅かす小型デジカメによる口腔内撮影法が確立した。クローズアップレンズの組み合わせで倍率を上げることは可能だがことを複雑にするだけだろう。

掲載画像データは撮影のままで、一切の調整はしておりません。

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